ポケットプラネット/エピローグ

天体写真の裏には、ロケットが描かれていた。

**************************************************
『次のニュースです。
 あらたに発見された太陽系第9惑星「ポケットプラネット」に対し、
 探索ロケットが打ち上げられます。
 冥王星の惑星から準惑星への分類以降、太陽系は8惑星とされていましたが、
 歴史的大発見と、初の探索ロケット打ち上げということもあり、
 その瞬間を一目見ようと、種子島宇宙センターには沢山の人が集まっています。
 なお、ポケットプラネットへの接近は約150年後を予定しており、
 今回の発見に対し、ポケットプラネットを発見した研究グループは……』
**************************************************

高校を卒後した僕らは、
大学進学後も、ハワイの研究グループで星を観測し続けた。

「ついにロケット打ち上げの日かぁ」
「あぁ、そうだね」
「正直いまでも不思議に思うの、あの発見は夢だったんじゃないかって。
 だってあんなに微細な変化よ。
 自分で気付いておいてなんだけど、よく見つけたと思うわ」

それは、浮遊惑星《どの恒星にも属さず銀河を直接公転する星》の
観測をしている時のことだった。

「確かにそうだね。だけどそれは、君の愚直さのおかげだよ。
 これまで取りためたデータと君の着眼点があったからこそ、
 出力値異常に気付くことができた。
 言っちゃなんだが、今みてもあの変化に気付ける気はしないよ」

彼女のとらえたものは、浮遊惑星でなく、
通称【プラネットナイン】と呼ばれる、幻の第9惑星だった。

「そのことは私も驚いてるわ。
 データを見ると、そこだけぼんやり光っていたような、
 どうしても気になったのよ。不思議よね」
「それはきっとあれだ、神様の仕業だよ。だって、宇宙は神秘的なんだろ」

青いキャンバスに白く美しい弧を描いたそれは、僕らの夢へと旅立っていった。
=good luck=

↓研究成果を報告しよう↓
タイトルとURLをコピーしました