素直になれないラブレター
「センパイ!」 聞きなれた声より一段高い声に振り向くと、いつもの元気で気さくな雰囲気とは、どこかが違うマネージャーがいた。 いつもの距離感より半歩踏み込んだ彼女は、手紙を押し付けると、一度も視線をあわせることなく走り去っていった。 声をかけ損ねた僕は、彼女がみえなくなると、視線をゆっくりと手紙にうつした。。。
「センパイ!」 聞きなれた声より一段高い声に振り向くと、いつもの元気で気さくな雰囲気とは、どこかが違うマネージャーがいた。 いつもの距離感より半歩踏み込んだ彼女は、手紙を押し付けると、一度も視線をあわせることなく走り去っていった。 声をかけ損ねた僕は、彼女がみえなくなると、視線をゆっくりと手紙にうつした。。。
「豊作の神よ、村に豊かさを与えたまえ」 この村では、豊作の神に祈りをささげることで豊かさを手に入れていた。 しかし、人々は徐々に祈る事をやめ、祈りの言葉すら忘れると、太陽は闇につつまれ土地は枯れ果ててしまった。 覚えていることは2つ、言葉には神が宿ることと祈りの欠片があること。 祈りの言葉を解読し村を救え!
「娘さんを僕にください!」 時間にして1秒、たった一言にこんなにも心臓が活発になるものなのか・・・緊張を通り越し、半ば冷静に考えていた僕に返ってきた言葉は、僕の頭を真っ白にした。 「一つだけ条件がある。私からの試練をクリアできれば結婚は認めよう、ただしダメだったときには娘と別れてもらう。」 はたして、一時間以内にお父さんからの試練をクリアし、結婚の承諾を得ることができるのか!?
「人間がね、消えるらしいよ」 入学式の真っ只中。不意に彼女がそう囁いてきた。彼女曰く、この学校には七不思議があり、その一つが神隠しだという。 入学式を終え、ふと気づくと、そこに居たのは僕ひとりだった。 見回せども誰も居らず、人の声も物音もしない。どうして誰も居ないのだ。そう思った瞬間、彼女の言葉を思い出した。そう、正確には"僕が"居なくなったのだ・・・ 七不思議の謎を解きあかし、もとの世界に戻ることができるのか?
「暇だな~。」行きつけのカフェで呟くと、私の前に、マスターがそっと手紙を置いた。 キョトンとした私をみると、グラスを拭きながら「暇なんでしょ?」と、不敵な笑みをこぼした。
電車に揺られて朝焼けを見ていた時、ふと、子供の頃を思い出した。 「ねぇ、○○ちゃん、ヒミツキチに行こう。」 「ねぇ、○○ちゃん、ふたりだけの秘密だからね。」 泣き虫なくせに頑固な幼馴染がいたのに、彼女のことが思い出せない。 覚えているのは、大喧嘩したことと、謝れなかった後悔だけ。 私達はなぜ喧嘩をした?そもそも、彼女との思い出って・・・私は急遽休みを取り、その足で故郷に向かった。
「ガシャーン!!」 盛大な音と共にナゾ学祭のメインオブジェが壊れてしまった。 散乱したパーツ、バラバラの設計図。 ナゾ学祭の開会まであと15分。 オブジェを完成させ、ナゾ学祭を開会することができるのか・・・